高校のときに友人が、昼食にパンとクリームチーズを食べていました。
その時代はまだクリームチーズというものがメジャーではなく、チーズといえば三角形になっていて銀紙で包まれているイメージだった頃です。
彼女はお弁当の時間にふらっと街のパン屋さんへ行き、フランスパンとチーズを買って帰ってきました。
家から持ってきたというパンナイフで切り分けてクリームチーズを塗って食べる様子に、当時の私はたいへん衝撃を受けました。
少しもらって食べたのですが、クリームチーズにはオレンジの果肉や果汁が入っていて全く未知の味でした。
まるで外国にいるみたいだと感じたのを覚えています。
また彼女は変わった果物を試すのも好きで、その頃珍しかったドラゴンフルーツなどもお弁当で持ってきていました。
私は「こういう食べ物があるのか」と刺激を受けましたし、それをどんどん試してみる彼女の食に対する姿勢にも影響を受けたと思います。
今でも偏見なく、食に貪欲でいたいと考えています。
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